■ HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON

お食事を終えて、お店を出る前に
米田シェフがおっしゃった言葉
まだ、やりたいことの10%もできていません
このひと言をうかがって
きょうのランチコースは
壮大な宇宙への入り口に過ぎないってことがわかった

地下鉄・肥後橋駅から徒歩数分
■ HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON
白黒で統一され、とてもシンプルでスマートで
とてもレストランとは思えない雰囲気
知名度は抜群なので
いちどは来てみたいと思いながらも
奇をてらったお料理を出すだけの
ミシュラン☆☆☆なんじゃないかという
わずかな疑念を持っていた

しかし、お食事を終えたとき
これほどの感動と満足感を感じたのは
初めてじゃないかなって思ったよ
すこしでも疑念を持っていた自分を
恥ずかしく感じた一瞬
アミューズ一品目は
ひらめをなにやらで巻いたもの

この日は6人で個室を使わせてもらった
とても落ち着いたお部屋で
ゆったりといただくランチタイム
全員が席に着くと
シェフからのメッセージが配られる
裏面にはメニューの説明
食事前に目を通した時は
ふ~ん。 って感じだった
アミューズ二品目は玉子をつかったもの

そのメッセージ
ちょっと哲学的でよくわからなかった
でも、お食事を終えて家に帰って
もういちど読みなおすと
うんうん、なるほどーって
米田シェフの思いがほんとに伝わってくる
アミューズ3品目は
北海道産の帆立をつかったもの

米田シェフは言う
RESTAURANTという美食空間の中で
米田 肇が感じた日本、フランス、自然、世界、宇宙
GASTRONOMIEという媒体を用い
追求し、表現し
OSAKAから発信していきたいと考えております。

その言葉をまさに体現したのが、この前菜の一品
・ミネラル
野菜60種類あまりを用いた、この前菜。
いままで、なんども写真でみたことがあったけれど
実際に自分の目でみて
自分の舌で味わってみてはじめて
米田シェフの思いが伝わってきたような気がする
たっぷりと時間をかけて、
米田シェフからのメッセージを
味わい、そして、楽しんだ。

2001年宇宙の旅で
ヒトザルの前に現れた「モノリス」のような
スペイン産の溶岩でつくられたプレート
そして、そのプレートの上に芸術的に配置された
フォアグラのお料理
0.1℃単位で温度を管理する、
心を込めた、緻密な調理
いちばん上にのっている一粒は
独特の風味を持つマダガスカル産の黒胡椒

フレンチの真骨頂は前菜だと思う
いままでの5品で十分感動をいただいたけれど
メイン料理もただ者ではない
仔羊の奥にある甘みを引き出すように
赤外線でやさしく火を入れ丁寧に肉の緊張をほぐす
そして、炭火の強火で一気に仕上げる
最初にもらったメニューに記載されている
お料理方法をみると、ほんとに完成度を高めるための
こだわりが伝わってくる
まさいは羊肉が大好きなので
あちこちでいただいてきたけれど
この日の仔羊はほんとうに感動を覚える旨さ
お世辞抜きで、ナンバーワンだったよ

デザートのまえのお口直し
・ひっくり返ってしまったフルーツのタルト
きょうの一連のお料理
むつかしい評論ぬきに
素直に、美味しかった! 感動した!

生の桃に低気圧をかけて糖度をあげている
ほんとに旨い
そして、なんどか出てきたこの配置
なにかを示唆しているのか?
壮大な米田ユニバース
さらなる追求をするために
もうすぐ、一日1営業に変わる

つぎにくるときは
どんな世界
どんな宇宙をみせてくれるのか?
のこり90%の宇宙を
ほんとうに楽しみにしています♪
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【訪問日】 2011年8月
【店名】 HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON
【ジャンル】 フレンチ
【住所】 大阪市西区江戸堀1-9-11 アイプラス江戸堀 1F
【最寄駅】 地下鉄四つ橋線 肥後橋駅 7番出口徒歩3分
【電話】 06-6447-6688
【営業時間】12:00~15:30 18:00~23:30
【定休日】 月曜日、火曜日
【キーワード】 ハジメ 肇
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ハジメ (イノベーティブ・フュージョン / 肥後橋駅、淀屋橋駅、渡辺橋駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5