■ 旬彩天 つちや

天婦羅
「てんぷら」と読む
そんなこと、いまさら言われなくてもわかってる
この天婦羅
もっともらしい漢字が並んでるので
純粋な日本料理と思ってる人もおおい

ところがこの天婦羅
歴史をたどってみるととても興味深い
Wikipediaの天婦羅の項を読むと
いろいろ詳しく書いてあるが
天ぷらの語源については諸説あるが、
いずれも南蛮渡来の語としている。
とある。
つまり、南蛮渡来のお料理

南蛮渡来のこの天婦羅
17世紀に日本に伝わって以来300年
この間に、見事な日本料理に変貌した
きょう伺ったお店は
その日本料理としての「天婦羅」を極めたお店
■旬彩天 つちや 大阪・江坂
江坂駅から徒歩15分ほど
冴えない住宅地の一角にある

きょうのお料理は
2800円のランチコース
突き出し3品のあと
さっそく可愛い籠に盛った天婦羅数品がでてきた
安っぽい天婦羅は
分厚い衣に油がたっぷりしみ込んでいて
いかにも健康に悪そうな気がする

しかしこのお店の天婦羅
健康に悪いなんてイメージは微塵もない
食べる前から、
口のなかでサクッと音がしそうな感じがする
それに好みのお塩をつけていただく
塩は3種類。 右から
・モンゴルの岩塩
・昆布塩
・メキシコの塩
子供のころは天婦羅にウスターソースをかけて食べていた
天婦羅に塩をつけて食べるなんて知ったのは
二十歳を過ぎたころかな

カウンター中心のこのお店
揚がった天婦羅が一品ずつ供されるのが基本
しかし、きょうは個室でいただいたので
数品が籠に盛られてでてくる。
まさいはこのスタイルのほうが好きだなぁ
一品ずつでてくるのもいいけれど
数品まとめて盛りつけてあると
美味しさを視覚にも訴えてくる
お料理は五感で味わうもの。
ということを実感させてくれるね

2回目にでてきたこの籠
盛りつけ具合が素晴らしいね
稚鮎がサツマイモを枕にして寝ている
この季節に稚鮎はめずらしいなぁ
もしかしたら、説明で「チビ鮎」と言ったのを
まさいが「稚鮎」に聞き間違えたのかもしれない

あまりにも素敵な盛りつけだったので
角度を変えてもう一枚撮った
この繊細な盛りつけ
オリジナルの天婦羅をやってる
南蛮の国々ではマネできないと思う
別に南蛮の人たちをバカにしているのではない
なにに重点を置くのかという
カルチャーの違い
まさいはこのカルチャーの違いを
楽しむのが好きだなぁ
違いがあってこそ、お互いが楽しめる

一般に天婦羅とか懐石料理とかの
和食の店ででてくるデザートって
あまり期待していない
たいてい、フルーツか丸いシャーベット
でもここのデザート
本気だったよ!
こういうところに
お店のコンセプトが現れるのかな
最初から最後まで
お客様に満足してほしいっていう。

お店に入ってから
食事を終えてでてくるまで
ほんとに居心地のよいお店だった
もちろん、お料理も素晴らしい
でも、それ以上にお店の人の
お客様をもてなす気持ちが随所に現れていた
ホスピタリティ
とっても気持ちのよい
そして、すごく美味しいお食事をいただけた
土曜日の午後のひととき。
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【飲食日】 2011年10月
【店 名】 旬彩天 つちや
【ジャンル】 天婦羅 懐石
【住 所】 吹田市豊津町41-4
【最寄駅】 地下鉄 御堂筋線 江坂駅徒歩15分
【電 話】 06-6338-2288
【営業時間】11:30~14:00、17:30~21:00
(月曜はランチなし)
【定休日】 日曜日
【キーワード】 つちや 天ぷら てんぷら テンプラ ミシュラン
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