■ Kanchanaburi(戦場に架ける橋) 泰緬鉄道の旅

クワイ川マーチという有名な曲がある
よく小学校の運動会の行進曲とかでも使われてるやつ
これはもともと
■戦場にかける橋
という、これもとても有名な映画のテーマ曲

タイに行って3日目
この『戦場にかける橋』の映画のモデルになった
鉄橋に行って来た
3等列車をつかって一日のんびりの旅
ここは始発駅の
・Thon Buri(トンブリー)駅
終点のNam Tok駅まで行く予定
のんびりと泰緬鉄道の旅を楽しんでください!

ここできっぷを買う
並んでいる人たちはたぶん全員観光客だね

料金はトンブリーからナムトックまで100バーツ
でもこれは外国人料金
タイの人たちは50バーツでいけるらしい
100バーツといえばおよそ260円
ナムトックまで4時間はかかるので
これだけ乗って260円とは・・・

出発は7時20分
まだすこし時間があるので駅前の市場を見てまわった
豚足(といっても太ももからつま先まで丸ごと)が吊ってあったり
みたこともない果物が売られてたりでとても楽しい

うろうろしてたらバナナを売ってるお店があったので
車中のおやつにと思って熟してそうなのを一房買った
一房で15バーツ(40円くらい)
沖縄でよく見かける島バナナのように小さいやつ

駅のベンチに座って待っていたら
まさいの乗る列車がやって来たよ!
ディーゼルの気動車と客車を繋ぐところ
待ちかねていたまさいは
一番に客車に乗り込んだ

おお、これが3等車の車内だよ
すごいねぇ〜、さすが3等車
椅子のうえがホコリだらけなので
座る前にティッシュかなにかで拭かないと
ずぼんが真っ黒になっちゃうよ
となりの席にきたおばさん
どこかから雑巾を借りて来て綺麗に拭いていた(笑)

さて、いよいよ発車
発車の合図は放送やブザーじゃなくて
駅員さんがカーンカーンと鐘を鳴らす
なんとも風情のある発車風景だよ

3等車だからもちろんエアコンなんてない
天井に懐かしい雰囲気の扇風機がついてるだけ
おまけにまさいの席のところ扇風機
壊れていてこっちに回ってこない(笑)
でも、走行中ほとんど窓を開けていたので
とても快適だったよ

発車してさっそく
オヤツをひとつ食べる
おお、木で熟したバナナなのでめちゃめちゃ旨い
小さいのですぐに3本くらい食べちゃったよ
トーンブリ駅を出発しておよそ2時間
車窓はいよいよタイらしくなって来たよ

掘建て小屋といい、地道といい
そして南方らしい樹木といい
ほんと、タイだねぇ!

SAKOSINARAiという駅
このあたりではわりと大きな街らしいところの駅だよ
けっこう観光客が乗り降りする

そして、ここはSAKOSINARAI駅からさらに1時間ほどいったところの駅

売店のお姉さんが忙しそうに走り回ってる。
なぜ走り回るのか・・・

列車のなかから、お姉さんに向かって大きな声で注文する
そうすると、お姉さんがそれを受けて
注文の品を列車の窓まで配達する
このときは、カップラーメンらしきものに
お湯をいれて出前していたよ
日本の昔の駅弁売りみたいなものだね

踏切ではクルマやバイクが
のろのろ走る長い列車が行き過ぎるのを待つ

トーンブリ駅をでて、4時間
この駅からたくさんの観光客が乗り込んできた

それまで空席が目立っていたこの3等列車
ここでほぼ満席になる
なんとなく昭和30年代の国鉄の雰囲気

そこからさらに進む
線路の周りにはいっぱいお土産屋さんのような屋台が建ち並んでる。

そして線路脇にたくさんの観光バス

そう、観光客の多くは
バンコクからここまで冷房完備の観光バスでやってくる
そして、ここからいよいよ始まる
クワイ川鉄橋を列車に乗って楽しむんだよ
でも、まさいは冷暖房完備バスより3等車の旅のほうが好きだなぁ

でた〜!
これが戦場にかける橋
クワイ川に架かっている
旧日本軍が捕虜をこきつかって作ったと言われている
クワイ川鉄橋

まさいは歴史のことはあまり詳しくない。
でも、バンコクから列車で4時間という距離にある
奥深い大自然の中で
こんな鉄橋を造る工事は
実際に作業した人たちはもちろん
作業をさせていたほうも大変だったろうなって思う

クワイ川鉄橋をすぎるとさらにのどかになる
戦時中の悲惨な光景はまったくのこされてない
ここは駅なんだけどホームがなくて
地面から直接列車に乗り降りする。

この駅から山岳系民族っぽい団体客が列車に乗って来た
彼女たちにとってまさいは見たこともない異国人だったようで
しばらくすると勝手にまさいの隣に座って記念写真を撮り始めた
みんな交代でまさいの隣にすわって写真を撮る(笑)
最初はびっくりしたけど
なんか楽しかったので、いっしょにポーズとってあげると
みんな喜んでくれて、すぐに仲良くなったよ
もちろん言葉はぜんぜん通じない
それで、こんどはまさいが身振り手振りで頼んで
3人の写真を撮らせてもらった
とっても素朴な感じの人たちだよね

その彼女たちがおやつに食べていたものをもらった
見た感じはなんか豆のようだけど
食べてみると豆ではない
いまだになんだったのか不明
これ以外にもひとつもらった
それはなんか酸っぱい味付けだったけど
ほんと見たこともないものだった
まさいはお礼にバナナをあげたよ
なんかこういう交流ってすごく楽しいね!

しばらく川沿いの風光明媚な景色が続く

列車に乗ってるとわからないが
ずっと川沿いの崖っぷちを走るので
工事はたいへんだっただろうと思う

Wikipediaの泰緬鉄道の説明によると
10万人くらいの犠牲者がでたらしい

川にそってぎりぎりに設置された橋もいっぱいある

大きな岩をくりぬいた切り通しもある。

そんな感慨に耽っていたら
ようやく終点のナムトックについた
到着は予定よりおよそ1時間遅れ
さて、ここでお昼ごはんを食べようと思って
どれくら時間があるのか確認した
まさい この列車は何時に出発しますか?
駅員さん 5分後に出発だ。 すぐに列車に乗ってくれ!
まさい ええぇ〜、5分しかないの・・・
到着が1時間遅れたので、すぐに発車するらしい(汗)

ということで、
ナムトックで辛うじて買うことができたのはこれだけ
シンハービール 1本
もってきたバナナとシンハービールのランチタイム
はぁ〜 ・・・

とはいえ、やっぱり列車の旅は楽しい
行きも帰りもずっといっしょに乗ってる人もいて
そのひととも友だちになった
帰りはけっこう早く感じるなぁ
もう、戦場に架ける橋のKanchanaburiまで戻って来た

これは鉄橋の真ん中あたりからクワイ川を眺めた風景
のどかだよね〜
やっぱり戦争なんてしちゃだめだ!

この鉄橋はだれでも歩いて渡れる
渡ってる最中に列車がきたら、ここに退避する

これは戦時中に使われていた
日本からもってきた蒸気機関車らしい
記念に保存されている

この列車
最後尾の車両のうしろの連結部分が
完全にオープンになってるので
こうやって真後ろを見ることができる。
日本では考えられないけれど
しばらく連結部分に座って後ろを眺めてたよ

乗降口も開けっ放しなので
こうやって外を見ることもできる
もちろん、走行中に落ちないように
自己責任でね!

だんだん、夕闇が迫って来て
そして、始発駅のトーンブリに近づいて来た

さて、最後にもう一本バナナを食べる
きょう一日で20本くらい食べたかな(笑)
あさ、このバナナを買ってなかったら
一日中、ひもじい思いをするところだったよ〜
朝、トーンブリを出発しておよそ10時間
長かったようで短かった、泰緬鉄道の旅
今回のタイ旅行のなかで
いちばん印象深い一日だった
お疲れさまでした☆
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