■ トゥールモンド

ほんとに素晴らしいものに
出会った時
そして、こころから感動したとき
人は言葉を失ってしまう
それを実感したひとときだった

今宵は
まさいのいちばん好きなフレンチで
5年ぶりのディナー
■トゥールモンド
一番好きなお店なのに
ランチは何度もも来てるのに
5年もディナーに来てないなんて・・
ごめんなさい
5年前のディナー
シェフが3ヶ月ほど渡仏されたあと
コース制のディナーになってすぐのころ

このときも
それまでのお料理とは
まったく違う世界を感じる
素晴らしいディナーだった
それから5年
劇的に進歩してた驚きと喜び
まずはAmusee
・新玉葱のヴァリエ
新玉葱をつかった
3種類のプチ料理
もう、これをいただいた時点で
ノックアウト!

つづいて、Entree一品目
・桜肉と春キャベツのミルフィーユ
レフォールのソース
3次元に拡がる
美味しそうな作品

緑豊かなプロヴァンスの並木道を
素敵な彼女と散歩してるかのよう

Entree二品目
おおきなお皿に
こじんまりとまとまっているこの一品
・魚貝とリゾーニ パエリアのイマージュで
このミニチュアの世界のような一品
見る方角によって景色がぜんぜん違う

フランスの
どこかの街をイメージしてるのか
ひとくち一口いただきながら
想像を巡らせる

Entreeの一品目といい二品目といい
フォークでひとつひとつ
食材をもちあげるたびに
ワクワクしてしまう
これをとると
次はなにがでてくるんだろう〜って
Entree三品目
・羊のミルクの温かいフラン
カモミールのグラニテ
一見、とてもシンプル

フランとは
プリンの親戚のようなもので、
簡単にいうと『洋風の茶碗蒸し』らしい
そして、それに
グラニテというシャーベットのような
冷たいものを混ぜ合わせていただく
温かいものと冷たいもの
羊のミルクのこってりと
カモミールのあっさり
3次元にも4次元にも拡がる味わい

こじんまりしたサイズの店内
この日もまさいの好きな
カウンター席をお願いした
この席にすわると
お店のひとといろいろお話ができる
さて、おつぎは魚料理
・長崎産 マナガツオのポワレ
筍と水蛸 ソースピストゥ
お魚を挟んだむこうとこちらのコントラストは
フランス・コートダジュールの風景のよう
お魚の砂浜をはさんで
手前が地中海
向こう側がニースの街並

お魚の陰に隠れてるのは
水蛸、筍
そして、緑色のソースピストゥ
ソースピストゥは南仏、プロヴァンスの
オリーブオイルを使ったソースで
バジルの葉と松の実、にんにく、塩、
オリーブオイルをペーストにしたもの
美しくてそしてのどかな
プロバンス地方を
想い浮かべながらいただく

お料理は5感で楽しむもの
トゥールモンドの一品一品は
ほんとにそれを思い出させてくれる
味や香りだけでなくデザインが素敵
きょうのお肉料理は
・仔羊背肉のロティ
新じゃがいも アピオス
焼き茄子のピューレと薫製ベーコンの
風味を移したソース
さっきのお魚料理がコートダジュールなら
このお肉料理はパリの街角かな

この日
お店にはいったのが遅かったので
気がついたらまさいたちだけになってしまった
静かなデザートタイムを楽しむために
マールをいただく

フランスの人気レストランにいくと
たいていデザートが3品くらいでてくるので
すごく嬉しい
・ブリヤサヴァランチーズと
オレンジのシブースト
素敵だったお料理の余韻を楽しみながら
デザート一品目をいただく

トゥールモンドは
デザートでも演出を楽しませてくれる
二品目は
・苺とココナッツのスープ
ハイビスカスのエッセンス
カクテルグラスに
ひたひたに注がれたスープ
いただきます♪
絶妙かつ上品な甘さが素敵

そしてエンディングは
・ガナッシュショコラと
パッションフルーツのショコラ
一連の素晴らしいお料理で
興奮したこころを鎮めてくれるかのような
とってもシンプルな一品

とっても美しいフランスの街々を
旅しているかのようなひとときだった
ほんとに素敵な体験をありがとう
ごちそうさま♪
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【訪問日】 2013年5月
【店名】 トゥールモンド
【ジャンル】 フレンチ
【住所】 大阪市西区土佐堀1-4-2 西田ビル1F
【キーワード】 Tout Le Monde
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