■ Hanoi 〜 Hue 統一鉄道 SE3

ベトナムに着いて2日目の夜
ハノイをあとにして
統一鉄道の寝台列車で
次の目的地フエ(Hue)に行く
バックパックを背負って
ハノイ駅(Ga Hanoi)に着いたのは
夜の10時ころ。
駅のまわりがなんかすごく盛り上がってるよ
例のチビ椅子に座って
あちこちで宴会やってるみたいな雰囲気

寝台列車のチケットは
日系の旅行代理店にとってもらったが
日本からだと本来の料金を
正しく調べることができなかった。
これは駅に張り出してあった料金表
6月〜7月の料金でそのあとはまた
改訂があるらしい。
まさいが乗ったのは
・SE3 ソフト寝台下段
SE3というのが列車名
フエまでのお値段は960Kドン
およそ5千円くらい
日本から予約してもらったら
8千円くらいかかってしまった(汗)

これがまさいのチケット
SE3の9号車ソフト寝台14番1階とある
ソフト寝台以外に
・ハード座席(古い国鉄の客車風)
・ソフト座席(リクライニング可)
・ハード寝台(3段の寝台)
があって、それぞれお値段がちがう
いちばん安いハード座席なら2500円くらい

駅員さんにチケットをみせて
SE3はどこで乗るのかと聞いたら
コレだと指差された
すでにホームに列車は到着していて
乗れる状態になっている。
ご覧のようにホームといっても
日本の鉄道のように列車の入り口の
高さではない
だから、大きな荷物をもって
ヨイショっと乗り込む

これは寝台車の通路
旧国鉄の寝台列車と同じだね
国鉄のと違う点は
各寝台のコンパートメントに
扉がついていて、鍵までかけられること
だからぐっすり寝てしまっても安心。
でも、結局ずっと鍵はかけなかった

あったあった
この14番がぼくの寝台
扉をノックして開けてみると
そこには西欧人が3人すでに寝転んでる
挨拶して、すこし話してみると
英国の男女2人とオーストラリア人がひとり
英国男女は気さくでいろいろ話してくれる

これがまさいのベッド
けっこうゆったりしている
長さはもちろん、幅もぜんぜんオッケー
枕元に貴重品を置いても
十分スペースはある
バックパックのデカい荷物は
寝台の下に押し込んだ

寝台の上段も覗いてみた
ちなみにハシゴがない
登るときは足を架けるところが
1ヶ所だけあるので、
そこにかけて登る
天井までの高さも十分あって
とてもゆったりしてる
ただ、横の柵が小さいので
寝相が悪いと下に落ちるかも・・

自分の寝台を確認して
大きな荷物を押し込んで
一服したらまた喉が渇いてきたので
ホームの売店にビールを買いに行った
ここがホームの売店
けっこういろいろ売ってるよ。
でも、ホームの外で買ったビールは
13Kドン(65円)だったのに
この売店のビールは25Kドン(125円)
どこの国でもホームの中で買うと
割高になっちゃうね

列車はほぼ定刻に発車した
あとは現地つくまで
なにもすることないので
暇つぶしにに車内を探検する
トイレもちゃんと水洗
列車がけっこう揺れるので
写真ぶれてしまって申し訳ない

そして、こちらが洗面所
お水もたっぷりでるし、
鏡もキレイに磨いてある
そしてなにに使うのかわからないが
小さなプラスチックの椅子が
いっぱい積み上げられてあった。

ハノイでは昼間かなり歩き回って
けっこう疲れていたので
寝台に横になるとすぐに爆睡した
そして、目が覚めると朝の5時
まだ、外は暗かったが
しばらく景色を眺めてると
だんだん空が明るくなってきて
どうやら日の出の時間になったようだ
寝台列車のなかから見る
夜明けの空の色
なんだかとってもロマンチック

ロマンチックな夜明けも
あっというまに終り
明るくなると腹がすいてくる
ネット情報によると
車内販売のものは旨くないと
書いてあったので、
朝ごはんはちゃんと準備してきた
・海鮮炒飯 80Kドン(400円)
昨夜、ごはんを食べた
QUAN AN NGONで頼んで
これをお持ち帰りした
さすが名店の炒飯
海老とかいろいろ入っていて
とっても旨い、大満足

昨夜、洗面所で見つけた椅子
きっと自由に使っていいのだろうと
勝手に借りてきて通路に置いて座る
寝台って寝るのは楽だけど
座るのはけっこう疲れる
それで、通路にいすを置いて
外をのんびりと眺めてみる
さっきの海鮮炒飯も
ここに座って食べた
とってものどかな雰囲気
列車の旅、楽しいねぇ

と、のどかさに浸ってたら
むこうから車内販売がやって来る
通路は狭いので
車内販売くるたびに
椅子をのかさないといけない
朝になるとけっこうな頻度で
車内販売やってきて
お弁当とか、フォーとかを売ってる
日本のJRとはちがって
販売員はすべておじさん

ハノイをでておよそ10時間
最初の停車駅についた
・Dong Hoi(ドンホイ)
いや、正確にいうと2つ目
ひとつ目は早朝4時ころに
『Vinh』というところ停まったらしい
Dong Hoiでは10分ほど停まるようなので
気分転換に車外にでてみる
すると、前の方の車両にけっこう
たくさんのお客さんが乗込んでる
ここからは昼間便なので
座席車に乗るお客さんのようだ

このDong Hoiにはたくさん売店がある
これはまさいの車両の真ん前の
売店と売り子の女の子
いろいろと薦めてくれるのだが
お腹がいっぱいだというと
じゃあ、コーヒーはどうだと言う?
せっかくなのでひとつお願いする
・コーヒー 10Kドン(50円)
じつは香りの良い
ベトナムコーヒーを期待したのだが
出てきたのはインスタントだった
この女の子
食材やら飲み物もって
車内にも売りにきてた。
昭和の時代の国鉄でも
こういう光景があったよ

これは隣の売店
炊き込みご飯やら
ゆで卵、鶏のローストやら
各種カップ麺やら
旨そうなものいろいろ置いている
だから
ハノイからこの列車に乗る人
朝ごはんのことは心配無用だよ
Dong Hoi駅で買えばいい

Dong Hoi駅からさらに3時間
予定の時刻より1時間半遅れで
ようやく目的地HUEについた。
Hanoiからだと13時間かかったが
夜は熟睡できたし
車窓はとても楽しかったので
ぜんぜんしんどくなかった
この人たちは
HUE観光を終えて
次の目的地に行くために
乗り込む人たち

そしてこれがHUEの駅舎
なんか、めっちゃ素敵な洋館
フランスの植民地時代に作られて
フランス建築の影響を受けた
ベトナムで最も美しい駅舎のひとつ
さていまから
世界遺産の地、HUEの街へ
どんな素敵な出会いがあるか
楽しみ〜♪
■訪問日:2013年6月
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