■ Đà Nẵng〜Hội An 循環バスに乗る

ダナン(Da Nang)から
さほど遠くないところに
ホイアン(Hoi An)という
世界遺産の街がある
ここにバスで行けるらしい
しかもツーリスト用の
観光バスではなく
地元民用の循環バス
なんだか楽しそうなので
循環バスで行くことにした
ホテルの受付女子によると
バス停は大聖堂の近くらしい
バス停の場所がわかるか
不安に思いつつやってきたが
意外に簡単に見つかった

ダナンの循環バスには二種類ある
1)ダナン〜ホイアン
2)ダナン市内循環
ホテル女子からふたつ
アドバイスをもらってきた
・バスが来たら手を挙げて停めるのよ!
・間違って2番に乗っちゃダメよ!
循環バス初体験のまさい
このアドバイスを聞いて
えらく緊張して
バスがやって来るのを待つ
来た〜っ
喜び勇んでバスに両手を振る
ラッキーなことにバスは1番
ホテル女子のアドバイスは
一気にクリアした
停まりきらないバスのドアが開き
中から若い女子が飛び出してきた
そしてまさいの背中を押して
早く乗って!
まさいは大慌てで
バスに飛び乗る

バスはすぐに走り出す
どこに座ろうかと
きょろきょろしてたら
さっきの彼女に
そこに座りなさいっ!
と言われる
まさいが指示通り座ると
彼女も隣に座る
緊張と興奮で
心臓がバクバクする
遠いあの日の心臓バクバクを思い出した

これがまさいの座った
最後列のシート
このズレたビニールシートを見て
思わずニンマリする
いままでの緊張がふっとほぐれる
そしてバス小旅行の
ワクワク感が戻ってきた♪

バスから飛び出してきた女子は
どうやら車掌さんのようだ
まさいが循環バス初心者だと
バレバレのようで
気を使ってくれているのか
いろいろと話しかけてくれる
ひとしきり話をすると
彼女は前のお客さんから順に
運賃を徴収しはじめた
運賃は20Kドン(およそ100円)
まさいは小銭がなかったので
100Kドン札をわたす
彼女はそれをカバンにしまう
そして
お釣りをくれない・・

なんどか催促したが
やっぱりお釣りをくれない
ちょっとムッとしたが
いろいろと親切に
気を使ってくれるし
話もしてくれるので
諦めることにした
損害はわずか400円
このバス
運転は荒くて振動もあるが
地元民用の循環バスに
ひとりで乗れた満足感で
とっても楽しい気分
車窓からの風景も
見慣れないものが多いので
ずっと眺めていても
ぜんぜん飽きてこない

ホイアンに行く途中に
五行山というところがある
英語ではThe Marble Mountain
この日はそこで途中下車して
そのあとホイアンにいく予定
そのことを車掌女子に話すと
わたしの乗ったバスは
1時にまたそこを通るから
それに乗ってね?
そしたらタダでいいからね
と言う
お釣りを渡さなかったことに
若干の後ろめたさが
あったのかな(^^)
下車するとあっという間に
抜けるような青空のもとを
循環バスは颯爽と走り去る

五行山でもひと悶着あったが
その話は別に書く
さっき下車したバス停に
戻って次のバスを待つ
やってきたのは
残念ながら彼女の乗る
バスではなかった
こんどのバスはさっきのと
比べてえらく座席が少ない

最初のバスもそうだったが
停留所らしきところにくると
まだ走ってるうちにドアを開け
車掌さんが飛び降りる
そして、ちょうど停まったときに
お客さんを乗りこませる
車掌さんはみなとても親切で
大きな荷物を持ってあげたり
お年寄りや女性が
乗り降りする時に手伝っている
そして車内では
車掌さんはとても権限が強く
お客さんがどこに座るかは
すべて車掌さんが指示する
お客さんもすなおに従う
最初まさいが指示されたとき
慣れない旅行者だからかと
思っていたが
そうではないようだ

ホイアンはほんとに素敵な
歴史を感じる街だった
ホイアンのこともまた別に書く
帰りのバスはこれ
たぶんこの日の最終バス
ホイアンの街外れの
バスターミナルから乗る

側面はこんな感じ
ここの循環バスは
車内はともかく
外装はとても綺麗なので
乗ってみたいという
気分になる♪

帰りのバスの車内風景
あとで写真を見て
座席のオンボロさから
往きとおなじバスだと
気がついた
帰りのバスの車掌さんは
若い男の子
彼もとてもてきぱきと
乗り降りする乗客の
世話をしてあげている
見ていてすごく気持ちいいが
彼も運賃のお釣りをくれなかった
これは個人の問題ではなく
お釣りは渡さないという
ルールになってるんだろうか?

ダナンに行く機会があれば
ぜひホイアン行きの
循環バスに乗ってみてほしい
およそ1時間の小旅行
とってもローカルな旅を
楽しめることまちがいなし
ただし乗る時には必ず
釣り銭のいらないよう
20Kドンを用意すること
注)外国人の運賃は
50Kドンという噂もある
ダナンの街に入り
車窓の景色が都会に戻る
あらかじめ降りたい場所を
車掌さんに伝えておいたら
『さあ、着いたよ!』と
ちゃんと笑顔で教えてくれた
下車するとあっという間に
夕闇迫る空のもとを
循環バスは颯爽と走り去る
ほんとに楽しい小旅行だった
■乗車日:2013年6月
■KeyWord:Da Nang, Đà Nẵng, Hoi An, Hội An, ダナン ホイアン
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