■ Sin Jum / ラオス鍋 / Savannakhet

ラオス中部の街、
Savannakhet(サバナケット)の2日目
宿の人に教えてもらったラオス料理を
楽しめるお店にチャリで向かったのだが
途中ですごく繁盛しているココを見つけて
足が止まってしまった
メコン川に沿った場所にある露天のお店
水曜日の夜だったが、ほんとに繁盛している
地元民で繁盛しているお店は美味しいに
違いないので、ここにすることに決めた
こういうお店は間違いなく英語が通じない
なので、オーダーするためには
周りの人がどんなものを食べているのか確認して
指差しで注文しないといけない

ぐるりと見て回ったところ
鍋か鉄板焼きの2種類のようだ
焼き物より煮物が食べたい気分だったので
鍋を食べているテーブルを指差して
『あれ、ちょうだい?』と日本語で頼む
オケオケと軽い返事があり、
さっそく鍋だけがまず届く
余談になるが、英語がわからない人には
無理して英語を使わず日本語で言うほうが
気持ちや意思がよく伝わる。

そのあと、ぞくぞくと食材が並べられる
見慣れないものが多いのでワクワクしてくる
まずは海鮮と肉類
そして、春雨みたいな麺

つづいてザルいっぱいの野菜
白菜や水菜のような見慣れたものもあれば
こんなん食べられるのん?っていうような
家の庭に生えている雑草みたいなのもある

そして最後に赤々と燃える炭を入れた
日本の七輪みたいなのを持ってきて
そのうえに鍋を乗せる
スープが煮立ってくるまで
いつものビアラオを飲んでしばし待つ
けっこう時間がかかるので
こういう時、お酒飲めない人は
退屈だろうなって思うよ

空腹のところにビールを流し込んだので
すぐにほろ酔いになってくる
周りの人たちはみんなほんとに楽しそうに
食事をしている。
家族連れもいれば、カップルもいる
独りでビールを飲んでる男
しかも外国人はまさいだけなので
周りの人たちはみんな珍しそうに
チラチラとこっちを見ている

いま、まさいの前は食材とかソースとかが
並べられてこんな状態になっている
ところでベトナムではこういう屋台の
お店で使っている椅子はたいていお風呂の
椅子の高さくらいしかない
背もたれがあってもそのサイズだ
だがラオスでは、
向こうの席の椅子を見てもらえばわかるが
ベトナムの椅子よりもうすこし高く
日本のよりは低い。足の短いまさいには
この高さの椅子はとても快適だ

海鮮と肉は一人前でもけっこう多い
そしていろんな種類のものが並んでいる
小さなイカ、エビ、魚
豚肉とそのレバーやモツなど
日本人的に見ると、こういう屋台の肉や魚は
衛生的にちょっと心配になったりするが
ここのはちゃんとラップがかかっており
しかも冷蔵されていた
並んでる肉とかのへこみ具合をみると
お皿に食材を並べたあと、ラップして
それを積み上げて冷蔵保管してあったようだ
まあ、どうせ鍋でしっかり煮込むから
問題ないし、そもそもまさいは東南アジアや
インドでいちどもお腹を壊したことがない

ビールを飲みながらぼんやり考え事をしたり
周りを見回したりしていたら
鍋から湯気が出てきた
やっとスープが煮えてきたようだ
やけどしてはいけないとすごく注意して
鍋のふたの突起部分を持ってみたら、
その突起はまったく熱くなっていない
ちょっとビックリ

まずは煮えるのに時間がかかりそうな
野菜を先に煮込む。
特に庭の雑草のようなやつは
しっかり煮込まないといけないと思って
最初にぜんぶほうりこんだ

これが薬味類だ
レモンに唐辛子、そして味噌のようなもの
生卵がひとつついてきたが
どう使うのかがよくわからない
すき焼きのように溶き卵に具をつけて
食べることも考えたが、生卵にあたると
怖いのでその案は却下

これが味噌
どんな味なのか、こわごわ少しなめてみる
おお、旨い!
日本の味噌とはぜんぜん違う味だが
とても絶妙な味わいで美味しい

さて、いよいよ煮えたよ
いっただっきま〜す♩
うまいっ!
スープにも最初から味がついていて
薬味をなにも使わなくても十分旨い
まさいは薄味が好きなので最後まで
このままでもオッケーだ
しかしせっかくなので薬味を少しずつ
追加していろんな味付けで食べてみる
そして意外なことに庭の雑草のような野菜
こんなん食べれるんかいな?と訝ってたが
めちゃトロトロになっててすごく旨かった
草はみかけによらないもんだ!

ゆっくりと味わって食べていたら
七輪の火が弱くなってきたので
炭の追加を頼んだら、七輪ごと交換してくれた
こんどのはなぜか外側をトタンのようなので
覆ってあるよ
最初の七輪のほうが風情があって良かったな

一人前とはいえかなりの量があった
だんだんお腹いっぱいになってきたよ
これはかなり最後のほうの分
生卵は鍋にいれて落として固ゆでにした
実はあとから知ったのだが、
この生卵は溶き卵にして、肉や魚の衣にして
鍋にいれるのだそうだ
知らなかったとはいえ、とても残念
つぎにSin Jumを食べるときには
ぜひやってみるよ

ほんとに美味しくて、ほんとにお腹いっぱい
・Sin Jum 35kキープ
・Beer Lao 2本 20kキープ
・おしぼり 2kキープ
これだけ食べて、ビアラオ2本のんで
ぜんぶで57kキープ。およそ700円
一人鍋は寂しいもんだが
とても楽しく、美味しいひとときだった
ごちそうさま!

前の話 次の話
■ラオスの話 ぜんぶ
──────────
【訪問日】 2014年8月
【店名】 不明
【ジャンル】 ラオス鍋
【住所】 Savannakhet , Laos
【最寄駅】 メコン川沿いの道路沿い
【キーワード】 Sin Jum, Dah Jum, シンチュム、ラオス
──────────
- 関連記事
-
-
■ Don Khon(コーン島)の村の風景
-
■ Sin Jum / ラオス鍋 / Savannakhet
-
■ Khao Pheng GH / Don Khon / Laos
-
■ パニャーン村の子供たち
-
■ Savannakhet, Laos
-
■ Auberge Sala Hin Boun / パニャーン村の宿と食事 / Laos
-