■ Cu Chi / Vietnam

ホーチミン市内からローカルバスをみっつ
乗り継いでやってきたところはここだ
■ Cu Chi(クチ遺跡)
ベトナム戦争のとき
ベトコンの人たちが壮大な地下壕を掘って
生活していた地下都市だ

クチ遺跡はいまは観光名所になっていて
入り口でまず入場券を購入する
・ベトナム人 20kドン
・外国人 70kドン
ベトナム人は100円で外国人は350円
けっこうな差があるがまあ物価レベルを
考えると妥当な金額か

遺跡に入るとまず大量の砲弾が飾ってある
片手で持てそうなものから
人間の背丈くらいある巨大なものまで様々
大半は金属製だが、竹とかを使って
手作りしたものもある
これを見ていると
すごいものが大量に空から降って来たんだと
ほんとに驚いてしまう

砲弾の展示のところから
しばらく歩いて行くと
いよいよクチの大本命
地下壕の入り口だ
この入り口は階段になっていて
比較的入りやすいが
入り口の穴はかなり小さい
巨大な欧米人だったら
きっと入れないだろう

その階段を地下に降りると
すこし広い穴倉に出る
向こうに少し見えているのが
いま降りて来た階段だ
このあたりは柔らかい岩の地層なのか
とてもキレイに穴を掘ってある

そしてこれは次の地下室に繋がる
地下の通路だ
どういう道具を使って
穴を掘ったのかわからないが
ほんとに綺麗なトンネルになっている
幅はまさいには十分な幅だが
高さが低いので
ずっと前屈みになって進まないといけない

これは地下室のなかにある井戸だ
直径60センチくらいの
かなり深い穴を掘ってあるが
いったいどうやって掘ったのかとても不思議
いまも底のほうにすこしだけ
水が溜まっていた

これは地下室に空気を取り入れる為の
空気穴だ
穴のあいた地面の上に岩を乗せて
外からはほとんどわからないようになってる
いろいろと工夫をしてるよね

これはまた別の秘密の入り口
普段は落ち葉で隠されていて
その落ち葉をのけると
下から、フタをした入り口が現れる

フタを取るとそこは四角いマンホール
垂直な穴を通ってしたに入って行く
入ってるのは友達のXさん
小柄な女性でもいっぱいいっぱいの
サイズの穴なので、
太った人はきっと入れないと思う

その穴を降りて行くと
このようになっている
垂直な穴のあと、
数段の階段になっている

そこをさらに進むと
このように地下の通路になっている
穴を降りてすぐのところには
地下室はなく
このずっと先に部屋があるようだ
この穴も天井が低いので
前屈みにならないと通れない

これは地下室のまわりの地上の
あちこちに掘られている落とし穴
木の枝や葉で完全に覆われているので
素人目には穴があるなんてまったくわからない
そして、穴の底には
尖った鉄棒が何本も立っている
ここに落ちたことを想像すると
それだけでカラダが痛くなってくる

地下の通路の大きさがわかるように
友達のXさんに座ってもらった
小柄な女子でこんな感じ
巨大な男性だと絶対通れないだろう
敵の米兵がこの地下都市を見つけて
中にはいろうとしても、入れないサイズだ

これは地下のかなり奥にある中央司令室
この部屋は広さも普通の会議室並み
なによりも驚いたのが天井の高さ
長身の男性でも普通に歩き回れる

壁には作戦地図が貼ってあって
ベトナム戦争末期の
ホーチミン陥落のときの
各部隊の動きなどが詳細に記述されている

この地下都市には
兵隊だけでなく普通の人たちや
子どもたちも生活していた
だから、子供用の学校も準備されている
半分地上、半分地下のような感じのスペース
普段は太陽の光をうけて勉強しているが
敵が攻めて来たらすぐに地下壕に
逃げ込めるような構造になっている

これは地下都市の構造の断面図
深いところからは地上に空気穴が
繋がっていて、酸欠にならないように
工夫されている
まるで蟻の巣の断面を見ているようだ

クチの地下都市を2時間ほどかけて
ゆっくり見て回った
そして、出口あたりには
休憩所やお土産屋さんが並んでいる
平和ないま
クチの地下壕を見て回ると
とても興味深い、ある意味楽しそうな
地下の街を見ることができたが
戦時中はもう生き延びる為に
文字通り必死でこれを作ったのだろう
この日はベトナム人の3人の女子が
ここに連れて行ってくれたのだが
戦時中の想像を絶するすごい遺跡と
明るく楽しそうな彼女たちの表情の
コントラストがとても印象に残った
やっぱり平和が大切だ
ありがとう♩
訪問日:2013年12月
KeyWord:クチ ホーチミン ベトナム Cu Chi, Ho Chi Minh City, Vietnam