ブログパーツ ■ O Retrato / Porto - ポルトガル
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美味しいごはんを食べた日々

まさい

まさい

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ポルトガルについて最初の夜
いくつかディナーのお店の候補を
調べてきたのだが
日曜日の夜はぜんぶ休み

オーマイガッド
なんてこった

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しかたないので
泊まっていたAirBnBのホストのにいちゃんに
2軒の候補をおしえてもらった

1軒目は宿から歩いていけるところだった
しかしいってみたらバーのような
飲むのが中心のお店だったのでパス

めげずにがんばって2軒目に向かう
バスに15分ほど乗って
そしてこの細い路地を下っていく

目的地は昼間に絶景を楽しんだ
ドン・ルイス1世橋から見えていた
カイス・ド・リベイラの近くだ

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入り口は立派な石造り
おー、こりゃよさそうだ

もう、お腹がぐーぐー鳴っていたので
ここで晩ごはんをたべることにする

お店に入る
時間はまだ夜の6時半なので
お客さんの気配がない

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だいたいスペインでも
晩ごはんは夜の8時とか9時からだ
ポルトガルもそうなんだろう

と思いながら
喉がカラカラだったので
まずはビールを頼む

 ・ビール 4ユーロ

旨い!
グラスにはカールスバーグと書いてあるが
ポルトガルのビールだそうだ
たぶん、Sagres

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ビールで喉を潤して
まわりをみる心のゆとりがでてきた

店内は外から見た雰囲気とはちがって
すこしモダンな感じだ
周りを見回しても、お客さんはまさいだけだ

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欧米のレストランで
一人ディナーの時はたいてい
前菜とメインをひとつずつ頼む

1皿だけだとカッコ悪いし
3皿頼むと食べきれない

悩んだ末に選んだ前菜はこれ

 ・ Meat Sausage with Cow's Cheese,
    Rocket Salad & Port Wine Reducton EUR8.50

ソーセージと書いてあったので
フランクフルトのようなのを想像していたら
コロッケみたいなのがでてきた

いただきまーす!

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これがまた旨い
一見、重そうに見えるが
軽くてモチモチしている

そして中からはトロリと溶けた
チーズがあらわれる
肉とチーズのコンビネーションが最高だ

初めての国での最初のご馳走が
美味しいとこれから先がとっても楽しみになる

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ビールはあっという間に飲み干したので
後半のメインディッシュのために
ワインを頼むことにした

お店のソムリエ風のおじさんに
ポルトガルのワインを飲みたいというと
地図を描いたワインリストをもってきてくれた

北部ならPortoのあるVerdeかDouroのワイン
南部ならAlentejoのワインが旨いらしい

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たくさんありすぎてわからないので
すこし希望を伝えたら
試飲してみるか?と小さなグラスに入れて
2種類持ってきてくれた

 南のAlentejo と
 北のDouro
Douroはすこし度数高め

どちらも美味しかったが
南のAlentejoをいただくことにした
それが左端の大きいグラスだ

ポルトガルのワインは
あまり飲んだことなかったがとても旨い

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メインディッシュが鍋に入ってやってきた
この日のメインにえらんだのは
ポルトガルで最も人気のあるやつだ

 ・Retrato's Contemporary Cod with Creaml EUR 9.00

この店の名前が冠された
タラの塩漬けの『バカリャウ』の料理だ

これがまたすごいボリューム

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熱々ででてきたので
冷めないようにすこしだけお皿にとる

いやぁ、旨そうだ!
いただきまーすと独り言をいう

実に旨い
バカリャウをほぐしたものを
チーズとクリームで煮込んだ感じだ
さっき選んだAlentejoのワインにベストフィットだ

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ウマイウマイとひとりごとをいいながら
ワインと一緒に楽しんでいたら
ソムリエのおじさんがまたやってきた

 おじさん ワインはどうだい?
 まさい  すごく美味しいです
 お そりゃよかった。
   どうだ、白も試してみるかい?
 ま はい、ぜひっ!

試飲用のちいさ目のグラスに
Alentejoの白を注いでくれた
試飲と言ってもけっこうな量だ

日本でヘタなレストランにいくと
千円だしてもこれくらいしか入ってないときがある
一口いただく

 まさい わぁ、すごく美味しいです!

おじさんがニッコリする

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バカリャウの料理
すこしお皿にとっては食べ
とっては食べを繰り返す

ゆっくりとワインを味わいながら
ゆったりと食事を楽しむ
最高のひとときだ

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ひとりニコニコと食べてたら
またソムリエのおじさんがやってきた

 お ポルトワインって飲んだことあるかい?
 ま ん~、たぶん無いです
 お すごく甘いんだが、試してみるかい?
 ま はいっ

そしたらなんと
赤と白と両方持ってきてくれた

 白:Niepoort
 赤:KROHN

すこしずつ味見をする
白はすこしグラッパのような香りをしていて
すごく甘口だ
赤はほどよい甘さでとても旨い

 まさい とても美味しいです!

このあとソムリエのおじさんと
いろいろ話をした
話をしながらまた追加で
別の白を持ってきてくれる

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このソムリエのおじさんは
ブラジル出身なのだそうだ

ぼくもブラジルになんどか行ったことありますよと
話したら、満面の笑顔で喜んでくれる。
そして

 スペシャルワインを味わってみてくれ

と言って、2011年のビンテージもののワインを
持ってきてくれた

 KOPKE: Dry White Porto

これがまた旨い
Dryと書いてあるが絶妙な甘さ加減だ

 まさい めっちゃ、美味しいです~!

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日曜日の夜はお客さんが少ないらしい
この日もまさい以外ほとんど客がいないので
ソムリエのおじさんはヒマらしく
まさいのところにつきっきりだ

その後もいろいろ話して盛り上がった
そしてとうとう
こんな上等のものまで持ってきてくれた

 右:BURMESTER TAWNY PORTO 10 YEARS
 左:BURMESTER TAWNY PORTO 20 YEARS

 おじさん これは最高のポルトワインだ
       ぜひ味わってみてくれ

一口ずつ味わってみる
いやぁ、もう旨すぎて
まさいの語彙では表現しきれない

どちらもまろやかで香りもいい
そして絶妙の甘さと旨さだ

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まさいが食事してる途中で
フランス人風のカップルがお店に入ってきて
ポルトワインを飲みたいと
ソムリエのおじさんに言うのが聞こえた

でも、そのカップルは
ひとくち飲んで『甘すぎる』と言って
さっさと出て行ってしまった

そんなこともあって
ポルトワインを楽しんでくれるまさいに
いろいろと出してくれたのかもしれない

それにしても飲み切らないうちに
つぎつぎ持ってきてくれるので
グラスが4つも並んでしまった

オーダーしたのは左端の大きなグラスひとつ
でも試飲したのをぜんぶ合わせると
きっとボトル半分以上飲んでるにちがいない

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あまりに次々と持ってきてくれるので
試飲代を請求されるのじゃないかと
途中で心配になったが
酔ってくるとそんな心配も
いつのまにかどこかに消えてしまっていた

で、最後に届いたレシートを見てみると

 ビール 4.00
 前菜  8.50
 メイン 9.00
 ワイン 4.00

合計 EUR 25.50だ
明朗会計じゃないか!

あんだけ美味しい、そして上等なワインを
いっぱい楽しんで4ユーロ、たったの500円ほどだ

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お料理も美味しかったし
ワインも美味しかったし
ソムリエのおじさんとの会話も楽しかった

おじさんにはしっかりお礼を言って
握手をしてハグまでしてお店を出る

お店をでると外はもう真っ暗だ
そしてワインを飲み過ぎたようで
まわりの景色に目の焦点があわない

ほんとに素敵なポルトの夜だった
ごちそうさまでした

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【訪問日】 2015年11月
【店名】   O Retrato
【ジャンル】 ポルトガル料理
【住所】  Infante Dom Henrique 20, Porto
【最寄り駅】 Metro Sao Bento駅から徒歩10分
【キーワード】 Porto Portugal ポルト ポルトガル
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