■ サガインヒル ミャンマー

サガイン(Sagaing)の街でサンジィという
とても美味しいミャンマー麺を食べたあと
この辺りでは数少ない有名処である
サガインヒルというところにいくことにした
あとから知ったのだが、サガインヒルは
カンボジアのアンコールワット
インドネシアのボロブドゥールと並んで
世界の三大仏教遺跡の一つだそうだ

街からあるいても30分で行けると
ガイドブックに書いてあったので
歩くことにしたのだが
いきなり道を間違ってしまった
しかたないので
ミャンマー国鉄の線路を越えていく
日本の鉄道とちがって
滅多に列車は通らないから特に危険ではない

線路を越え、道路沿いに歩いていたら
道端で牛さんが寝そべっている
見た感じとてもおとなしそうだ
インドの牛とも違うし、ラオスの牛とも違う
種類が違うのか環境の違いによるものなのか
よくわからないが、国が異なると
国民性が違うように、国牛生も違うようだ

ミャンマーではこんな格好のトラックを
なんども見かけた
最初はボンネットの部分が外れてしまって
エンジンが剥き出しになってるのかと思ったが
どうもそうではないようだ
よく見ると、前輪のないトラックの前に
トラクターのエンジン部分を取り付けたみたい
前方を取り外すと農作業用のトラクター
2つを繋ぐと荷物運搬用のトラックと
両方使えるようにコンポになってるのか?
もしそうなら、合理的にできてるなぁ
なんてことを考えながら炎天下を歩く

最初にいきなり道を間違えたこともあって
30分で行けるはずのところが1時間もかかった
暑さと乾燥でいいかげんうんざりした頃に
ようやくサガインヒルの入り口らしき
建物が見えてきたのでホッとしたよ
大きな獅子(?)が鎮座ましましている

炎天下を1時間も歩いてけっこう疲れてたが
ここからがサガインヒルだと思うと
がぜん元気が蘇ってきた
まずは鳥居のようなものをくぐり抜ける

そしてすぐに石の階段が始まる
サガインヒルの頂上まで階段で登れるらしい
この階段を登りきったらヒルトップだ
一気に登るぞ!

5分くらい階段を登ると軽く息が切れてくる
もう3分の1くらい登った頃だろうと思って
ちょっと横道にそれる風景を楽しむ
あっちこっちに特徴のある形の
金のお堂があるのが見える
とてもミャンマーらしい風景だ
しばし風景を楽しんだあと
また階段を登り始める

いま、きた道

これから、行く道
はぁはぁはぁ

登り始めてからおよそ30分
ヨタヨタ・ノロノロと登ってると
ようやくなにかが見えてきた
あそこが頂上でありますように!
と心の中で仏様に祈る

やった〜!
フラフラしながらかろうじて到着だ
さっき遠くのほうにいっぱい見えていた
金のお堂が目の前にある
ありがたや。ありがたや。

階段を登りきったところは
普通のお寺と同じような境内になっている
ちがうのは周りの絶景だ
苦労して登ってきただけあって
ほんとにすばらしい風景が広がっている
むこうの方に見えるのは
さっき乗り合いバスで渡ってきた橋だ
あの橋のこちらのすこし右側あたりに
お昼にサイジィを食べた麺屋さんがある
けっこう遠くまできたもんだ
しかも徒歩で

こちらは境内の北東側に広がる風景
すこし低い場所にいっぱい金のお寺があって
その向こうにまた川が広がっている
この絶景を眺めていたら
階段でヘトヘトになったことも
すっかり忘れてしまった

お堂の中にはいると大仏さんがいらっしゃる
ミャンマーらしく金の衣を羽織ってる
奈良の大仏さんとかに比べると
表情が優しそうにみえるね
タイでもミャンマーでも
大仏さんはたいていニコニコしてる

大仏さんの横でうさぎが人参をかじってる
狛犬とかじゃなくてうさぎさんってのがいいね
タイとかなら小さな象さんが横にいたりする

サガインの街から歩いてきて
そして何百段もの階段をひ〜ひ〜言いながら
頑張ってのぼった甲斐があったよ
素晴らしい眺望と素敵な大仏さん
最後に黄金の塔に
もういちど手を合わせて
階段をくだります
訪問日:2015年2月
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