■ Auberge Sala Hin Boun / パニャーン村の宿と食事 / Laos

Savannakhetの宿で教えてもらった
パニャーン村の宿
■Auberge Sala Hinboun
オーベルジュ サラ・ヒンブンと読む
ここに2泊する。 楽しみだ!

パニャーン村の子供たちが遊んでいた
集落から徒歩数分のところに
この看板がでている
オーベルジュとは田舎にある単なるGuest House的な
宿だと思っていたがぜんぜん違うらしい
・オーベルジュ
『郷土料理を提供するレストラン付きのホテル』
を意味するフランス語
だそうだ
まあ、ケータイの電波も届かない田舎なので
ホテルってわけにはいかないだろうが
郷土料理を提供してくれる宿というところが
めちゃ嬉しい

さっきの看板の矢印に従って
脇に入ると地道が続いている
雨上がりなのでどろどろになった道を
すこしいくと柵の扉があった
横にガラガラっと動く扉だ
わりと厳重な扉だ
こんな、ど田舎に泥棒なんかおらんやろに
と思いながら、中にはいる
(おそらく、動物の侵入除け)

柵の扉を過ぎてしばらく歩くと
のどかな光景が見えてきた
向こうの草っ原をウロウロしてるのは
アヒルにニワトリ、そしてウズラかな
まあ、パニャーン村全体がのどかだが
さらにのどかな気分になる

アヒルたちの遊び場を通り過ぎて
さらに歩いていくと
ようやく建物が見えてきた
高床式のバンガローのような
しかしすごくしっかりした感じの建物だ
茶色い木造の建物と
まわりの緑のコントラストがすごく美しい
このあたりは雨季になると川が氾濫することが多いので
その対策として高床式になっている
日本でも最近、洪水が多いので
危険地域に指定されている場所の住宅は
高床式にしたらいいのにと真剣に思う
そうすれば、平時は子供の遊び場になるし、
雨がふってもBBQできるし、良い事だらけだ

ようやくたどり着いた
Auberge Sala Hinboun
Savannakhetの宿をでてから
およそ10時間かかったが
とても楽しい道中だったので
わりとあっという間だった

チェックインを済ませ
部屋に荷物をおいて
建物の周りをすこし歩いてみる
建物の周りは南国の植物で
かなり鬱蒼としているが
とてもきれいに整備されている

ここがゲストルームの並んでいる側だ
森の匂いがとてもいい
昼間でも虫の声がたくさん聞こえる

きょう泊まる部屋はここだ
入ったところに強力そうな扇風機
窓が大きいので部屋はとても明るい

この日、宿泊者はまさいひとり
だからここは一番いい部屋のようだ
角部屋なので明るくてとても気持ちがいい

ベッドは美しい木製のセミダブル
天井からは虫よけの蚊帳がぶら下がってる
今夜はぐっすりと眠れそうだ

部屋のすぐ前には川が流れている
Google Mapによると
・Nam Hinboun River
直訳すると、ナム・ヒンブン川だが
おそらくラオ語で『ナム』は川という意味なので
ヒンブン川というのが正しいのかな
この写真の方向にコンロー洞窟がある

ヒンブン川はタケークの近くで
メコン川に流れ込んでいる支流のひとつだ
いまは雨季の真っ最中なので
川幅は狭いが水量はすごく多い
そして、東南アジアの川らしく
水の色はかんぜんな茶色だ

さて、めっちゃ楽しみな
オーベルジュの夕食の時間だ
ラオスでは当たりの形態だが
屋根だけあってまわりは完全オープンな
ダイニングルーム
雨季とはいえ、爽やかな風が通り抜けるので
とても気持ちがよい
どっしりとした無垢の木製のテーブルと椅子
クロスのかかっているテーブルがまさいの席だ

まずはこれだ
ビアラオの大瓶
グビグビ飲んで、今日一日の疲れを癒やす
このビアラオ
日本はもとより、ラオス以外では
めったにお目にかからない
隣国のタイに在住の友達が
まさいに、5〜6本買ってきてほしいと
リクエストしたくらいだ
そして、東南アジアではトップ3に入るほど旨い
そのビアラオの大瓶を1本150円ほどで
グビグビ飲めるなんてほんと幸せだ

メニューがたくさんあって
どれにするかすごく迷ったが
やっぱりラオス名物のこれにした
・ラープ
ラオスに来てから2回めのラープだ
こんどはどんな味かすごく楽しみ

野菜のお料理もちゃんとお願いした
名前は忘れたが
瓜となにかのラオス煮込みだ

そしてもちろんごはんも
・カオニャオ
もち米のおこわだ
おこわ専用の籠にはいって供される
ラオスではこれがスタンダード

この3品を取皿に盛り付けてみた
いやぁ、めちゃ旨そうやがな

いただきまーっす
カオニャオといっしょに
おかずを食べるのだが
こうやって小さくまるめたカオニャオに
おかずを乗せて一口で食べるのが
ラオスの食べ方だそうだ
ドンデット(デット島)で食べたラープは
顔中痺れてしまうほど辛かったが
きょうのラープは程よい辛さでとても旨い
どんどん箸が(手が)進む
野菜の煮込みもすごく旨い
どんな味なのかうまく説明できないが
ラオスの香辛料などをつかったもので
日本人にとってすごく美味しく感じる
これは辛くない

いやぁ、旨かった
ゆっくり味わいながら
1時間ほどかけていただいた
ひとりだけなので
2品しか頼めなかったのがほんとに残念
次は3〜4人で来てたらふく食べたいものだ
ごちそうさまでした

昨夜はぐっすり眠れた
とても清々しい気持ちで目覚めて
部屋の前のデッキに出てみる
いま(8月)は雨季なのでしかたないが
今朝はあんまり良い天気ではない

昨夜、ディナーをいただいたダイニング
外側から眺めるとこんな感じだ
とてもおしゃれな雰囲気やね

オーベルジュの朝ごはん
朝はあまり贅沢なものはでてこない
コンチネンタルブレックファーストだが
ラオスはパンが旨いのだ
フランスの統治の名残だね

卵料理
バターで炒めたスクランブルエッグ

卵とバナナを
パンに乗せて食べる
シンプルだが、めちゃ旨い

朝食のあと
宿の人がメニューを持ってきた

晩御飯のメニューで
時間がかかるものが多いので
いまから頼んでいただけると助かりますよ、と
さすがオーベルジュ
夜の食事のことを朝から考えてくれている

朝ごはんを食べ終わって
すこし宿のまわりを散歩する
あまり天気が良くないが
木々が雨に洗われて緑が綺麗だ

きのう、宿にくるときに見た
アヒルとニワトリ
ぐわぐわっと鳴きながら
楽しそうに走り回ってる
のどかやなぁ

さて、この日の昼間の話はまた別に書く
いまからは二日目の夜の食事の話だ

朝にお願いしたのはこれだ
メニューには乗ってなかったのだが
シェフが教えてくれた
シェフ きょうは前の川で捕れた旨い魚がありますよ
まさい へぇ、じゃあそれお願いします
レモンとバターで蒸し焼きにしてくれるそうだ

前から見ても
うしろから見ても、立派な魚様だ

お皿からはみ出すほど大きい
全長30センチ以上あったかな
・Paning Magnow
という名前の魚だそうだ
調べても出てこないが
宿の目の前の川で捕れたラオスの魚だ
この料理、40分〜60分も蒸し焼きにするそうだ

いただきまーっす
ラオス流で、カオニャオと一緒に食べる
これがめちゃめちゃ旨い
じつはこの魚が供された時
皮の色とかみて、ホンマに旨いんかいな?と
一瞬、訝ったが
疑って申し訳なかったと反省するくらい旨い

魚の身も旨いが
いっしょに出てきたこのスープが実に旨い、絶品だ
出てきたときの写真を取り忘れるくらいだ

天井を歩き回るヤモリの鳴き声を聞きながら
そして、様々な虫の声を聞きながら
ゆっくりとラオスの魚を楽しんだ
日本で食べる魚はもちろん旨いが
こんな茶色の川で捕れた魚がこんなに旨いとは
ちょっと意外なことだと、失礼ながら感じたよ

そして、これ
かぼちゃのスープに見えるが
・Tom Wan Lao
という、ココナッツミルクとかぼちゃの
ラオス風デザート
これも実に味わい深くて旨いデザートだ

さすがオーベルジュと称するだけあって
ほんとにお料理が旨かった
昨夜は目の前で捕れたお魚の
とてもレア物料理をいただけて大満足
ところで、このオーベルジュでの費用だが
宿泊料:145k × 2泊 = 290k
夕食2回分とビアラオ2本 161k
チャリレンタル 40k
合計で491k Kip。
2泊4食でおよそ5,900円
物価の安いラオスとはいえ、
これだけゆったりと過ごせて
美味しいもの食べて、ビアラオ飲んで
ほんとに大満足
しかも、シーズンオフの雨季真っ最中に
来たのはとても正解だった
やかましい西洋人とか中国人とかいなくて
ほんとにリラックス
つぎにラオス来たるときも
ここまでもういちど行きたいとほんとに思うよ
ありがとうございました

前の話 次の話
■訪問日:2014年8月
■ラオスの話 ぜんぶ
- 関連記事
-
-
■ Lao Long Restaurant / Don Khon / Laos
-
■ パニャーン村への道 / Laos
-
■ パクセー(Pakse)/ラオス最初の街
-
■ Auberge Sala Hin Boun / パニャーン村の宿と食事 / Laos
-
■ Sin Jum / ラオス鍋 / Savannakhet
-
■ Khao Pheng GH / Don Khon / Laos
-