■ ほていさん あんこう鍋 東京・月島 【2008年4月 夜】

東京に『月島』というところがある。
そう、もんじゃの街。
今夜は5人でもんじゃの街、月島に行って来た。
でも、もんじゃを食べに行ったわけではない…
訪れたのは、もんじゃストリートと呼ばれる
もんじゃ屋さんが数百軒も軒を連ねている通りのなかほどを
横に入った路地裏にひっそりと佇むお店

■ほていさん
ここは基本は海鮮居酒屋なのであるが
冬場には素晴らしい物をいただくことができる。
冬場のメニューは一種類だけ
おまかせ料理コース 5250円
・あんこう鍋
・刺身盛り合わせ
・付き出し2品
・雑炊、お新香
さてどんなお鍋をいただけるのか?

付き出し2品は
・もずく
・ごま豆腐
だった。このごま豆腐がまた旨い。
聞いてないが、自家製っぽい。

そして、刺身盛り合わせがまたすごい
築地が近いので新鮮なのを安く仕入れられるのだろう
5人分でこんなにある。
まぐろ、はまち、ほたて、たこ、とり貝、しゃこ
そして、うにがどっさり
下に敷いてあるのは大根ではなく、海藻
きょう集まったのはオトコばかり5人
さっそく、ビールや焼酎でカンパーイ!
刺身だけでも満足や~といいながら、早くも盛り上がる
しばらくして、蓋をされた鍋がやってきた。
その蓋をとると・・・
おお~っ! という歓声!

鍋いっぱいの具のうえに
帽子のように乗っかってるのがあんこうの肝
肝を出汁で味付けしてあるらしい
最初にひとくちだけ、あん肝そのものの味見をさせてもらった
なんとも表現のしようのない美味
このあと、蓋をして煮込む
われわれは酒を飲む

10分くらいたったころ、お店のお兄さんが
鍋の様子を見に来て、蓋を開けた
お鍋にはぜんぜん水を入れていないのに
こんなにひたひたになるくらい出汁でいっぱい
そう、これはお野菜からでてきた水分
余計な水を入れてないので、とってもコクのある
出汁になってるはず。

ここですこしだけ出汁の味見をさせてもらった
うんうん、白菜を中心とした野菜スープの味だね
とっても美味しい。

まさいがお店に入ったときにはまだお客さんは
まばらだったけど、いつのまにか満席になってる
もっとも旬の1月や2月ころは、お客さんが2回転するらしい

さて、いよいよ、あんこうの肝を出汁に混ぜ込む
それにしても、鍋からあふれるくらいの具の量
こんなにたくさん食べきれるのか?

あん肝を混ぜ込んだあとの出汁を味見をする。
お~♪
という叫び声しかでない
さらに10分くらい蓋をして煮込む
いよいよ、出来上がり♪

をいっ! これめっちゃ旨そうじゃないか
もう、待ちきれないよ!

このお店ではお兄さんが小さめの丼に
取り分けてくれる
とても美味しそうな盛りつけだね
きっと、先を争って取り合って火傷した人がいるんだろう(笑)
まず、ひとくちスープをいただきま~す
わ~、さっき途中で味見したときより
はるかに美味しくなってるよ
野菜の水分とあんこうの肝が混じり合って絶妙なお味

じゃあ、いっただっきま~す♪
う~ん、旨いっ!
いままで経験した、最高の鍋ではないだろうか!
もちろん、てっちりやスッポン鍋も旨いけど
これはまた次元の違う旨さ
しばし歓談はストップし、あんこう鍋を食べるのに専念する。

めしゃめしゃめしゃと食べると、さすがオトコ5人
あっというまにお鍋はからっぽ
最後に、茶色いお出汁だけがのこる。
このあと残されてるのは、もちろん
・雑炊
うきゃー、楽しみ♪

一般にあんこう鍋というと、ぷりぷりのあんこうの身が
いっぱい入ってる水だきのようなものを想像するけど
ここのあんこう鍋はまったく別物
あんこうの本場の北茨城や大洗で食べることのできる
『どぶ汁』そのものに違いない。
あまりのインパクトの強さに、
どう、味を説明したらよいのかわからない。
ほんとに、ものすご~く美味しかった(^_^)/
あんこう鍋は9月半ばから4月いっぱいがシーズン
興味ある人はぜひ、来シーズンぜひ食べにきてください
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【訪問日】 2008年4月
【店 名】 ほていさん
【ジャンル】あんこう鍋
【住 所】 東京都中央区月島3-9-7
【最寄駅】 地下鉄 月島駅 徒歩10分
【電 話】 03-3531-5200
【営業時間】 18:00~22:00
【定休日】 冬季は無休
【キーワード】 あんこう鍋 アンコウ鍋 鮟鱇鍋
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