■ 第14回 平成鍋合戦 天童冬の陣 【2008年12月】

東北は山形県・天童在住の友人に誘われていってきたよ
■第14回 平成鍋合戦 天童冬の陣
1996年1月15日に天童市の
初市の催し物として始まった鍋合戦
途中から初市よりこちらのほうが人気を博し
独立したイベントとなった
まさいはその第14回の鍋合戦に審査員として参加した

つい数日前まで、雪がなかった山形県
まさいが到着した日の夜から降り出して
あさ起きると見渡す限り雪景色!
やっぱり雪国は白が似合う
審査員はこんな派手な黄色の札をぶら下げなければいけない

この鍋合戦、優勝すると『鍋将軍』という称号をもらえる
昨年の優勝がこの
・じゃがバター鍋
ボーイスカウト山形第1団の作品
まさいも子供のころボーイスカウトに入っていたので
昨年、鍋将軍だったなんて、自分のことのように嬉しいよ

審査員は早い時間から開場に入れるが
一般のひとは入り口にならぶ
開場10分前にもなると、まだかまだかと
大量のひとが気合いをいれて待っている
最近はすごい人気で、東北各県はおろか
関東などからもお客さんがやってくるらしい

鍋合戦
戦が始まる前には全軍あつまって、狼煙をあげる
えいえいおー でいざ出陣
一般のお客さんは鍋を買うために行列に並ばなければならない
しかし、審査員は嬉しいことに、むこうから鍋がやってくる

出陣数は36鍋
それを4つのグループにわけて第一次審査をする
まさいはDグループ。9つの鍋を味見する(食べる)
Dグループの審査員は11名
さて、審査員も戦のはじまりー

第一陣はこれ
・あこがれ長寿鍋 コラーゲン入り 300円
『介護老人保健施設あこがれ』の作品

いきなり旨いのがやってきた
ふたつのつみれだんごは絶品
そして、まんなかにのってるのが
とろみのあるコラーゲンぽいもの
スープも旨い
ただ、残念なことに、盛りつけに手間取ったらしく
ちょっと冷めている
まあ、気温が0℃近辺だから、冷めるのはしかたない

第二陣はこれ
・中国瓦房店 海鮮松茸鍋 300円
『友好都市瓦房店委員会』の作品
中国の瓦房店市は天童市と友好都市になってるらしい
まさいを誘ってくれた友人は、
数年前、この鍋を売る側に立ってたそうだ

これも旨い
大きなスライスされた松茸
蟹のはさみ
そして、なんといっても旨みを倍増、3倍増にしてるのはこれ

たくさん入っているちいさなホタテ
これが旨みのもと
ほかにも海老、ホッキ貝、蟹など
そして中国らしい、手作り湯ギョウザ
けさ作ったところだそうだ
それにしても、すごい数のホタテだね
はやくもこのあたりで採点に迷ってしまう

第三陣はこれ
・最上川 川ガニ鍋 300円
『戸沢村いきいきランドぽんぽ館』の作品
日本三大急流のひとつ、最上川で鍛えられた
戸沢村の川ガニ

川ガニというから、沢ガニのような小さいのが
まるごとはいってるのかと思ったら、大きいやん
こんな大きな蟹が川にいるんだね!
この川ガニ鍋、無難に仕上がってたけど
いまいちインパクトに欠けるなー

前夜ふった雪が屋根から垂れ下がってきて
お店のカンバンが見えないよ~(笑)
さて、第四陣はこれ
・野菜たっぷり・あったか濃厚ポトフ 300円
『ベジフルコミュニティ山形』の作品
こちらにはこういうコミュニティがたくさんあるんだね~
山形県内在住の野菜ソムリエの会なんだって!

これこれ、さっき会場内を歩き回っていた
カンバンを背負ったお嬢さん
動く宣伝塔だよ~!
すっごく分かり易くかいてあるし
担いでいたお嬢さんがまた頬赤くて可愛かったよ(^_^)

これがその作品
名前のとおり、とっても濃厚で美味しい
ボリュームもたっぷり
野菜ソムリエがつくったお鍋だけあって、
入ってる野菜がとっても旨い
野菜って作り方によって、こんなに味が変わってくるもんなんだね
パリのビストロで食べてるような気分になる
そんな美味しいポトフだったよ

第五陣は本命かと思われた、これ
・庖丁人直伝 鮟鱇鍋 400円
『山形県割烹調理師会天童支部』の作品
そう、プロの作品ですよ!

すんごい大鍋にすんごい量の鮟鱇
このスープのいろ、あの『ほてい』のあんこう鍋を思い出すよ

はい、これです。
ちょっと量が少ないね…
といっても不満をいってるのではない
もう、いっぱい鍋を食べてすでに満腹気味なので
少な目なのは返って嬉しいよ

ありました、鮟鱇の身!
いただきまーす
さすが割烹調理師会の作品だけあって
プロの味付けです。
スープも旨いし、鮟鱇ももちろん旨い!

つづいての第6陣はこちら
・黒毛和牛塩しゃぶ鍋 400円
こちらも『山形県割烹調理師会天童支部』の作品
鮟鱇といい、黒毛和牛といい
すばらしい材料をふんだんに使ってる。
なのでほかのより100円高い

うひゃー、こんな大きな鍋でしゃぶしゃぶ
1キロほりこんでも、一瞬にしてできあがりそうだね

はい、これが噂の黒毛和牛塩しゃぶ鍋だよ
ピンク色の黒毛和牛がまた柔らかくて旨い
この、和牛ばっかりもっと食べたいなぁ
スープももちろん美味しいよ!
さすが、割烹調理師会の作品♪

おつぎは第七陣のこれ
・大曲の納豆汁 200円
『大曲商工会議所青年部』 の作品
今回の鍋合戦に参戦している36鍋中、
唯一の『200円』鍋
がんばってるやん!
どんなのがでてくるのか楽しみ♪

これは大曲のキャラクター『つつどん』
大曲は花火の街なので、花火を打ち上げる『つつ』のキャラ
ほかに、打ち上げられる玉のキャラ『たまちゃん』ってのもイルらしい
開場のなかをオジサンといっしょに歩き回ってて
子供達に人気になってたよ

さて、これが大曲の納豆汁
見たところ、具の多い味噌汁のようにみえるが
一口すすってみてビックリ
納豆の旨さがすばらしい出汁になっていて
ものすごく美味しい♪
しかも、この汁には肉類・魚介類は使ってない
納豆と野菜だけでこれだけの味をだしているのが素晴らしい♪
まさいの採点では今回のナンバーワン!

つづいての第8陣はこちら
・天童織田藩大八鍋 300円
『天童商工会議所青年部』の作品

天童名物の鴨肉をつみれにしたもの
隠し味に吟醸酒の酒粕が入っている
野菜たっぷり、うどんも入っていてお得な一品
でも、ちょっとインパクトに欠ける

さていよいよ最後の第9陣
審査員たちも、もうお腹いっぱいでこれ以上食べるの苦しい状態
・酒田商人腹黒鍋 300円
『酒田商工会議所青年部』の作品

これみるとわかるように、汁が黒い
だから腹黒鍋
この黒いのはイカ墨
これに、酒田の飛び魚、飛島沖の海洋深層水塩などを使ってる

そしてイカのはいった肉だんごに地元産の野菜
苦しいくらいの満腹状態でたべても非常に美味しい鍋だったよ
かなり得点高いね
以上でようやく審査員のノルマ終了
ぜんぶで九つの鍋を食べ比べた
そして、これを①味 ②アイデア の2つの観点で採点し
合計点を申告する
ちなみにまさいの審査結果のベスト3は
1.大曲の納豆汁
2.酒田商人腹黒鍋
3.庖丁人直伝 鮟鱇鍋
鮟鱇鍋はかなり美味しかったけど
これは400円だったことと、作ってるのがプロの割烹調理人
ということで、採点厳しめになった。

この日、もっとも行列が長かったのはこれ
すごいでしょ、よくこんなに並ぶ気になるね。
もちろん、みんなどこかで他の鍋をいくつか買って、
それを食べながら並んでるよ
だからあまり苦にならないのかな
なんの鍋に並んでるのかというと

・じゃがバター鍋 300円
『ボーイスカウト 山形1団』の作品
そう、昨年の『鍋将軍』だったやつ
とてもシンプルなものらしい
まさいはもう満腹なので並ばなかった

ステージではいろんな世代の人たちの
ダンスや踊りが披露されてる
これは、幼稚園くらいのお子さまのダンス
すっごく盛り上がってたよ

山形県警のパトカーも来てる
横に立ってるのはマスコットの『カモンくん』
名前の由来は不明。
このパトカー、鍋の食い逃げを捕まえるために
来ているのかと思ったら、子供達がいっぱい乗り込んで遊んでる
どうやら、警察の宣伝担当みたいだね
さて、平成鍋合戦 第14回の『鍋将軍』はこれに決定
じゃじゃじゃじゃ~ん!

・大曲の納豆汁 200円
すごーい、まさいの採点と一致!
まわりでいっしょに食べてたほかの審査員たちも
みんな美味しいと言っていたので、いい線いくと思ってたけど
まさか、優勝の『鍋将軍』とは!
なんだか、自分が優勝したようですごく嬉しい♪
審査結果
http://www.ikechang.com/pot/14th/result.html
来年はじゃがバター鍋のような長蛇の列ができるんだろうね
平成鍋合戦のHPみると、さっきの『つつどん』つれてたおにいさんの
喜びの場面が写ってるよ!
喜びの写真
http://www.ikechang.com/pot/14th/index.html
はるばる天童までいったこの平成鍋合戦
まさいの審査したグループの鍋は全部美味しかった
でもさすがに9品はちょっと多すぎ(笑)
ひとり3品くらいがちょうどいいね~
また、来年もいきたいな♪
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