■ 漓江下りの旅 中国・桂林

いまから5年前の2005年2月のこと
中国好きの友人と3人で
■中国 桂林 (Guilin) の旅
というのにいってきた。
桂林、正しくは 中華人民共和国広西チワン族自治区桂林市
いろんな行き方あるけど、今回は広州で飛行機を乗り換え
格安パッケージツアーなので
飛行機・ホテル・日本語のできる現地ツアコン
すべての食事・バス移動などが
全部コミコミで
・4万円
くらいだったよ。

桂林といえば、知る人ぞ知る
山水画の世界
を実際に見れるところ
あの中国の山水画って、空想の世界じゃなかったんだ~
って、ここに行ってみてほんとに思った。

その山水画の世界をいちばん実感させてくれるのが
・漓江下りの旅
そう、漓江(りこう)という河を下っていく
『桂林の旅』にはもちろん、『漓江下り』もついてる
この日は日本人客が8人くらい
日本人は上客なのか、2階席を貸切状態だったよ
出航のときは、小さな曳舟に引かれて
河の真ん中まで出る。

出航すると、まもなく『水墨画の世界』がはじまる
もう、ほんと、幻想的だねー
船の2階のデッキでぼーっとする
なんだか、仙人になった気分だよ

船は全部で4時間
つぎつぎと現れる山水画の世界に
ほんと酔ってしまいそうだね
こんな山ができたのは
このあたり一帯が石灰岩でできたカルストだから
何万年ものあいだ、雨が侵食してこんな地形ができた

2階のデッキで景色をぼーっと眺めてたら
むこうのほうから、筏にのった人たちがやってくる
漓江にいかだ、のどかだね~
あれれ、なんか、えらく船のちかくまでやってくるよ~

あれよあれよと思って見てたら
その筏、とうとう、ぼくたちの乗ってる船に接岸した!
そして、離れないように、縄で縛り付けてしまったよ

そして、筏にのったおっさん
かごのなかから、なにやらもちだしてきたよ
おい、まさか、こんなとこでシージャック?

船の反対側でも
べつの筏が接岸して、
こっちは若いおっさんがなんか叫んでる

あはは、なんや~
木彫りの仏像みたいなんを
『しぇんえん・しぇんえん』といって
日本人に向けて売りつけようとしてるよ
ひとつ千円らしい
叫んでる言葉の意味がわかったとたん
あはは、と笑ってしまった
あちこちに漂ってる筏は
土産物を売ってるひとたちだったんだね
まあ、千円なら記念にいいねって
買ってる人がいたから、結構売れるのかもね

筏のおみやげ屋さん騒ぎも30分ほどで終了
ふたたびのどかな山水画の世界に戻る
こんなまーるい山もあるんだね

こちらはとんがった山
大きなネコの耳にも見えるね~
見る角度によって、いろんなものに見えてくる

なにやら、原住民の住んでるおうちもあるね
こんなところに住んでる人たち
どんな生活してるんだろー
あー、さっきのおみやげ売りたちも
ココに住んでるのかな?

昔の絵描きさんたち
こういう風景を見ながら
山水画を描いたんだろうね

日本の浮世絵の世界も素晴らしいけど
中国の山水画の世界もほんと幻想的で素敵だよね
昔の芸術ってすごいと思う

終点の街がみえてきたよ
ここは
・陽朔 Yangshou
という街。 ヤンショウ と読む
もちょっと詳しく書くと
中華人民共和国広西チワン族自治区桂林市陽朔県
桂林から陽朔までのあいだ
街らしい街を見なかったけど、
ここはけっこう人がたくさん住んでる街のよう

港のまわりには
家なのか船なのかわからないのがいっぱいいるよ
この中で住んでる人もいるようだね

陽朔の街
欧米人向けのカフェのようなお店もあるね
やっぱりここは観光地だから
世界中の人達がくるんだろうな
桂林の街よりもずっとおしゃれな感じ

通りのあちこちでこんな生簀をみたよ
箱のなかに生きた魚が泳いでる
どうやら、このなかから好きなのを選んで
お料理してもらうよう
なんか、鯉のような魚がいっぱい泳いでた

漓江の支流のようなところにかかった橋をわたったとき
向こうのほうからいっぱい筏がやってきた
なんだろうと、見てたら・・・

どうやら筏の遊覧船らしい
カップルが乗っていて、記念写真を撮ってるよ
楽しそうだねー
まさい ぼくもあれに乗りたいな~
ツアコン 日本人は乗れないよ
ま えー、なんでなん? 人種差別やん!
ツ いあいあ、以前、日本人が筏から落ちて溺れた事件があって
賠償金がすごく高かったので、それ以来、日本人は載せないね
ということらしい。
まあ、真偽の程はわからないけど、ありそうな話しだね

それにしても、幻想的でとても素敵な川下りだった
これだけでも、はるばる桂林までやってきた価値があったよ
みなさん、機会があったら、ぜひいちど桂林に行ってみてください
とっても感動的な風景が待ってますよ
■2005年2月
■キーワード: 中国 桂林 陽朔 漓江 Guilin Yangshou
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