■ 怪しい治療 桂林中醫醫院 中国・桂林

日本語ペラペラの中国人ツアコン
きょうも朝から調子よくしゃべりまくる
ツアコン はーい、きょうは珍しいところ連れていってあげるあるよ
みんな どこですかー?
ツ それは行ってのお楽しみあるよ~!
み えー、楽しみだけど、しんぱーい
このツアコンさん、日本人以上に日本語の言い回しをよく知ってる
でも、まだ日本には来たことがないらしい
たった数年勉強しただけで、これだけ日本語をしゃべれる
すごいねー、中国人の言語能力!
それはそうと、みんなが連れていかれたところはココ
■桂林中醫醫院 桂林市
みんな えー、醫院! こんなとこでなにするんですか~?
ツアコン ここは中国でも三本の指に数えられる
有名な中華医療の病院あるよ
み だから、なにするんですか~?
ツ それははいってのお楽しみあるよ!

なんか分からないまま、みんなが連れていかれたのはこの小部屋
部屋には窓もなく、入り口の扉をしめたら密室
正面には『拳頭処方』と書いてあるよ
おいおい、頭なぐられるんか?
そして、なにやら偉そうな老先生が出てきてしゃべり始めた
老先生 この病院は中国4000年の歴史を誇る、なんちゃらかんちゃら・・・
西洋医学では治せない病気でも、なんちゃらかんちゃら
みんな おいおい、大丈夫かよ?
老先生 いま、中国伝統の医療に最新の技術である電気治療を導入し・・・
と、とうとうと説明がつづく
このあたりでみんなの席にこれがでてきた

みんな おい、これなんや? 検尿か?
まさい んー、お茶とお酒に見えるけどな
みんな 飲んでも大丈夫か?
まさい さあ、大丈夫かどうか、飲んでみ?
老先生の説明は続く
老先生 この若いふたりの助手がそれぞれ片手に電極を持つあるよ
みんな おい、あれ、コンセントみたいなんに繋がってるで!
老先生 はーい、みなさん
そして、ふたりの間に電球を持つあるよ
さーて、どうなるか?
みんな 感電するやん
老先生 はいっ!
ぴか~っ
みんな おお~! 電球がついた!
老先生 そうあるよ。 ふたりのカラダを電気が流れて電球がつくあるよ
みんな げー、こわー
老先生 さて、治療はこれからあるよ
このふたりの間に座って、両側から電気を加えると
肩こりがあっというまに治るあるよ
だれか、試してみるアルヨ!
みんな いややー、コワーイ

こんな怖い治療、だれもやる人いてへんやろうと思って
みんな、周りを見回してたら
おばちゃん わたし、めっちゃ肩こってんねん
タダみたいやし、やってみるわ!
みんな おおーッ!
さすが、大阪のおばちゃん。 勇気あるね~
老先生 じゃあ、ココ座るあるよ
おばちゃん はーい♪
老先生 では、いくあるよ、はいっ!
おば きゃぁ~
みんな おいおい、大丈夫か?
おば きゃぁ~、めっちゃ気持ちえー!
みんな 肩こり治った?
おば はいな、ビリビリきて、びっくりして治ってしもたわ!

それにしても勇気あるおばちゃん、さすがっ!
ほかにこんな勇気ある人いなやろと思ってたら・・・
お嬢さん わたしもお願いしま~す♪
みんな おおーッ!
おばちゃんだけでなく、若いお嬢さんまでが立候補する
お嬢 わたしも肩こりヒドイんですー。
老先生 はい、じゃあ、ここに座るあるよ。
お嬢 はぁ~い♪
老先生 ほな、いくあるよー、はいっ!
お嬢 きゃぁぁぁ~
このお嬢さんも、ビリビリが気持ちよかったーとおっしゃる。
勇気ある女性、お二人までも気持ちいいというので、
このあと、ほとんど全員が治療を受ける
もちろん、まさいもコワゴワうけて見たよ
なんか、弱い電流がビリビリビリって感じでながれる
ふたりの助手さんが肩をつよく握ると電流が強くなる感じ
で、みんなが治療をうけてるあいだに
席には何枚かの紙が配られた
『桂林中醫醫院特製漢方薬』
あはは、漢方薬の販売やったんか
それにしては前振りがめっちゃ長かったなぁ~
しかも、電気治療と関係ないし(笑)
まあ、いろんな効用が書いてあって
なかなか日本では手に入らなさそうなものもある。
値段もそんなに高くなかったので、
けっこう買ってる人もいたよ
怪しい密室からでると、調子のいいツアコンが待ってた
ツアコン みなさーん、健康になりましたかー!
みんな はーい♪
最初、不審な密室に入れられて不安だったけど
けっこう楽しい醫院訪問でした。
■2005年2月
■キーワード: 桂林 中醫醫院 漢方 電気治療
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